未経験からエンジニア転職を目指して求人を探していると、応募できる企業がSES企業ばかりで、自社開発企業や受託開発企業からは書類選考で落とされてしまう状況に直面する方は多いです。実際に、未経験者向けの求人の大半はSES企業が占めており、実務経験がない状態では選択肢が限られてしまいます。
しかし、なぜ未経験者にはSES企業しか選択肢がないのか、SES企業に就職すべきなのか、それとも避けるべきなのか、判断に迷う方も少なくありません。SES企業の中には優良企業もあれば危険な企業もあるため、正しい知識を持たずに就職すると、キャリアに悪影響を及ぼす可能性もあります。
この記事では、未経験エンジニアにSESしかない理由を詳しく解説し、SES企業に就職すべきかの判断基準、避けるべき危険な企業の特徴、優良企業の見分け方、そしてSES以外に就職する方法について具体的に説明していきます。
未経験エンジニアにSESしかない理由
未経験エンジニアが転職活動を行う際、応募できる企業の大半がSES企業である理由は、SES企業のビジネスモデルと採用方針に起因しています。自社開発企業や受託開発企業では即戦力を求める傾向が強いため、実務経験がない未経験者を採用するケースは少ないです。
未経験エンジニアにSESしかない理由として、以下の3つがあります。
- 採用ハードルが低く未経験でも採用されやすい
- 実務経験がなくても即戦力として働ける仕組み
- IT業界の人材不足でエンジニアの需要が高い
それぞれの理由には、SES企業特有の事業構造やIT業界全体の状況が関係しており、未経験者にとっては就職のチャンスが広がる一方で、注意すべき点も存在します。
それでは各項目について、詳しく解説していきます。
採用ハードルが低く未経験でも採用されやすい
SES企業は、自社開発企業や受託開発企業と比較して、採用ハードルが低く設定されていることが特徴です。自社開発企業では特定の技術スタックに精通した即戦力が求められ、受託開発企業でも要件定義から実装までを一人でこなせるスキルが必要になります。
一方、SES企業では客先に常駐してプロジェクトに参画する働き方が中心のため、未経験者でも参画できる案件が存在するのです。SES企業が未経験者を積極的に採用する理由は、以下の通りです。
- テストや運用保守など未経験者向けの案件が豊富
- 研修制度を設けて育成する前提で採用している
- 多様なスキルレベルの人材を確保して案件に対応する
- 若手を育成して長期的に戦力化する方針
SES企業の中には、ポテンシャル採用を重視して未経験者を積極的に受け入れる企業も多く、実務経験がなくても学習意欲やコミュニケーション能力を評価されれば内定を得られる可能性があります。ただし、採用ハードルが低いからといって、すべてのSES企業が優良とは限らないため、企業選びは慎重に行う必要があるでしょう。
実務経験がなくても即戦力として働ける仕組み
SES企業では、未経験者でも即戦力として働ける仕組みが整っていることが、未経験エンジニアにとっての就職先となる理由の一つです。客先常駐という働き方により、常駐先の先輩エンジニアから指導を受けながら業務を進められるため、自社で独力で開発を行う必要がありません。
未経験者が即戦力として働ける仕組みは、以下の通りです。
| 仕組み | 内容 |
|---|---|
| OJT形式の指導 | 常駐先で実際の業務を通じて学べる |
| 段階的な業務割り当て | テストや簡単な実装から始めて徐々にレベルアップ |
| チーム体制 | 複数人のチームで作業するため質問しやすい環境 |
| マニュアルの整備 | 手順書やドキュメントが用意されている案件が多い |
このように、SES企業では実務経験がなくても働ける環境が用意されているため、未経験者にとっては実務を通じてスキルを習得できる貴重な機会となります。ただし、案件によっては教育体制が整っていない現場もあるため、入社前に研修制度や配属後のフォロー体制を確認することが重要です。
IT業界の人材不足でエンジニアの需要が高い
IT業界全体で深刻な人材不足が続いており、エンジニアの需要が供給を大きく上回っている状況が、未経験者にSESしかない理由の一つです。経済産業省の試算によれば、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されています。
この人材不足を背景に、SES企業は未経験者を採用して育成することで、人材を確保する戦略を取っているのです。IT業界の人材不足がもたらす影響は、以下の通りです。
- 案件数に対してエンジニアが不足している
- 未経験者でも参画できる案件が豊富に存在する
- 企業側が育成コストをかけてでも人材を確保したい
- 将来的な需要増加を見越して若手を採用している
人材不足という状況は、未経験者にとってエンジニアとしてのキャリアをスタートさせる絶好の機会となっています。しかし、需要が高いからといって安易にSES企業を選ぶのではなく、企業の質や働く環境をしっかりと見極めることが、長期的なキャリア形成において重要でしょう。
未経験エンジニアがSES企業に就職すべきかの判断基準
未経験エンジニアがSES企業に就職すべきかどうかは、自分のキャリアプランと企業の質によって判断が分かれます。SES企業には実務経験を積めるメリットがある一方で、ブラック企業に当たるリスクも存在するため、慎重な判断が必要です。
SES企業に就職すべきかの判断基準として、以下の3つがあります。
- 実務経験を積んでキャリアの土台を作れる
- 様々な現場で幅広い技術に触れられる
- ブラック企業に当たるリスクがある
それぞれの基準を理解することによって、自分にとってSES企業への就職が適切かどうかを判断できます。メリットとリスクの両面を把握した上で、総合的に判断することが重要です。
それでは各項目について、詳しく解説していきます。
実務経験を積んでキャリアの土台を作れる
SES企業に就職する最大のメリットは、未経験者でも実務経験を積める点です。自社開発企業や受託開発企業では、実務経験が1?3年以上ないと採用されないケースが多いため、まずSES企業で経験を積むことがキャリアの第一歩となります。
実務経験を積むことによって得られるメリットは、以下の通りです。
- 職務経歴書に記載できる実績が作れる
- 実際の開発プロセスや業務フローを学べる
- チーム開発やコミュニケーションスキルが身につく
- 転職市場での評価が大きく向上する
実務経験が1?2年あるだけで、転職活動の選択肢は大幅に広がります。未経験の状態では書類選考で落とされていた自社開発企業や受託開発企業にも応募できるようになるため、SES企業をキャリアの足がかりとして活用する戦略は有効でしょう。
様々な現場で幅広い技術に触れられる
SES企業では客先常駐という働き方により、複数のプロジェクトに参画する機会があるため、様々な現場で幅広い技術に触れられるメリットがあります。自社開発企業では特定の技術スタックに限定されることが多いですが、SES企業では案件ごとに異なる技術を使用するため、多様な経験を積めるのです。
様々な現場で得られる経験は、以下の通りです。
| 経験の種類 | 内容 |
|---|---|
| 技術スタックの多様性 | Java、PHP、Python、Ruby、C#など複数の言語を経験できる |
| 業界・業種の幅 | 金融、EC、医療、製造など異なる業界のシステムに携われる |
| 開発手法の違い | ウォーターフォール、アジャイル、スクラムなど多様な手法を学べる |
| 企業文化の違い | 大手企業からベンチャーまで様々な文化を体験できる |
多様な経験を積むことによって、自分に合った技術や業界を見つけられるため、将来的なキャリアの方向性を決める上で有益です。ただし、案件ガチャと呼ばれるように、希望しない案件に配属されるリスクもあるため、案件選択の自由度が高い企業を選ぶことが重要でしょう。
ブラック企業に当たるリスクがある
SES企業には優良企業も存在する一方で、ブラック企業に当たるリスクも無視できません。労働環境が劣悪な企業や違法な運用を行っている企業も存在するため、就職前に企業の実態をしっかりと調査する必要があります。
ブラック企業に当たった場合のリスクは、以下の通りです。
- 長時間労働や休日出勤が常態化する
- スキルアップできない案件ばかりに配属される
- 給与が低く昇給やボーナスがほとんどない
- 経歴詐称を強要されて違法行為に巻き込まれる
- 待機期間中の給与が支払われない
ブラック企業で働くと、スキルが身につかないだけではなく、心身の健康を害する可能性もあります。未経験者はSES企業しか選択肢がないという焦りから、企業選びを妥協してしまいがちですが、入社前に企業の評判や労働条件を徹底的に確認することが、キャリアを守る上で不可欠でしょう。
未経験エンジニアが避けるべき危険なSES企業の特徴
未経験エンジニアがSES企業を選ぶ際は、危険な企業を見極めて避けることが最も重要です。SES企業の中には、違法な運用を行っていたり、エンジニアを使い捨てにする企業も存在するため、就職前に危険な企業の特徴を理解しておく必要があります。
未経験エンジニアが避けるべき危険なSES企業の特徴として、以下の4つがあります。
- 入社前面談を行う企業
- 案件が決まってから入社させる企業
- 待機期間中の給与保証がない企業
- 経歴詐称を強要する企業
それぞれの特徴には、法的な問題や労働者にとって不利益な条件が含まれており、これらの企業に就職すると深刻なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
それでは各項目について、詳しく解説していきます。
入社前面談を行う企業
入社前面談を行うSES企業は、絶対に避けるべき危険な企業です。入社前面談とは、内定を出した後に客先との面談をセッティングし、その面談に合格してから正式に入社させるという流れを指します。
入社前面談を行う企業が危険な理由は、以下の通りです。
- 案件が決まらないと給与が一切発生しない
- 面談に落ちると内定が取り消される可能性がある
- 違法行為に巻き込まれるリスクが高い
- 入社できても待機期間中の給与が大幅に減額される
正常なSES企業では、入社後に社員として給与を受け取りながら研修を受け、その後に客先との面談を経て案件に参画する流れが一般的です。入社前面談を行う企業は、エンジニアを正社員として雇用するリスクを回避するために、案件が決まってから雇用する「人売りモデル」を採用しているため、労働者にとって不利な条件となります。
案件が決まってから入社させる企業
案件が決まってから入社させる企業も、極めて危険なSES企業の特徴です。このような企業では、内定を出した後に客先との面談を行い、面談に合格して案件が確定してから初めて入社日を決定します。
案件が決まってから入社させる企業の問題点は、以下の通りです。
| 問題点 | 詳細 |
|---|---|
| 雇用契約の不安定性 | 案件が決まらないと入社できず収入が得られない |
| 内定取り消しのリスク | 面談に落ち続けると内定が取り消される可能性がある |
| 違法性の高さ | 労働者派遣法に抵触する可能性が高い |
| キャリアの停滞 | 内定後も就職活動が続き他の機会を逃す |
正常なSES企業では、入社後に給与を受け取りながら研修期間を経て、その後に案件に参画するのが一般的な流れです。案件が決まってから入社させる企業は、エンジニアを商品として扱い、売れるまで雇用しないという方針を取っているため、労働者の権利が守られません。
待機期間中の給与保証がない企業
待機期間中の給与保証がないSES企業は、労働者にとって非常に不利な条件を提示している危険な企業です。待機期間とは、案件が決まっていない期間や、案件が終了してから次の案件に参画するまでの期間を指します。
待機期間中の給与保証がない企業の問題点は、以下の通りです。
- 案件がない期間は給与が大幅に減額される
- 最低賃金程度の給与しか支払われないケースもある
- 生活が不安定になり経済的に困窮する
- 案件が決まらないとクビにされるリスクがある
正常なSES企業では、待機期間中も通常の給与が支払われるか、少なくとも8割以上の給与が保証されるのが一般的です。待機期間中の給与保証がない企業は、エンジニアのリスクを軽視しており、企業としての責任を果たしていないため、就職を避けるべきでしょう。
経歴詐称を強要する企業
経歴詐称を強要するSES企業は、違法行為に加担させられる危険性が高い企業です。経歴詐称とは、実際の経験やスキルを偽ってスキルシートや職務経歴書に記載し、客先との面談で虚偽の説明を行うことを指します。
経歴詐称を強要される場合の問題は、以下の通りです。
| 問題 | 内容 |
|---|---|
| 法的リスク | 詐欺罪や私文書偽造罪に問われる可能性がある |
| 契約解除のリスク | 経歴詐称が発覚すると即座に契約解除される |
| キャリアへの悪影響 | 業界内で評判が悪くなり転職が困難になる |
| 精神的負担 | 嘘をつき続けることで大きなストレスを抱える |
経歴詐称を強要する企業は、エンジニアの実力に見合わない高単価の案件に参画させるために、虚偽の経歴を作成します。このような企業で働くと、違法行為に巻き込まれるだけではなく、実力以上の業務を求められて現場で苦しむことになるため、絶対に避けるべきでしょう。
未経験エンジニアが選ぶべき優良SES企業の見分け方
未経験エンジニアがSES企業を選ぶ際は、優良企業を見分けるポイントを理解しておくことが重要です。優良SES企業では、エンジニアの成長を支援する体制が整っており、長期的なキャリア形成をサポートしてくれます。
未経験エンジニアが選ぶべき優良SES企業の見分け方として、以下の4つがあります。
- 研修制度が充実している
- 平均勤続年数が長い
- 評価制度とキャリアパスが明確
- 案件選択の自由度が高い
それぞれの見分け方を活用することによって、自分に合った優良SES企業を選べます。これらのポイントは、企業のホームページや求人情報、面接での質問を通じて確認できます。
それでは各項目について、詳しく解説していきます。
研修制度が充実している
優良SES企業の最も重要な特徴は、研修制度が充実している点です。未経験者にとって、入社後の研修期間でどれだけスキルを習得できるかが、その後のキャリアを大きく左右します。
充実した研修制度の特徴は、以下の通りです。
- 1?3ヶ月程度の座学研修がある
- プログラミング言語の基礎から実践まで学べる
- 模擬プロジェクトで実務に近い経験を積める
- 研修期間中も通常の給与が支払われる
- 研修後のフォローアップ体制が整っている
研修制度が充実している企業では、未経験者でも安心してスキルを習得できます。面接時には、研修の期間や内容、研修後のフォロー体制について具体的に質問し、実際に研修に力を入れている企業かどうかを確認することが重要でしょう。
平均勤続年数が長い
優良SES企業を見分けるポイントとして、平均勤続年数が長いことが挙げられます。平均勤続年数が長い企業は、社員が長く働きたいと感じる環境が整っており、労働条件や企業文化が良好である証拠です。
平均勤続年数が長い企業の特徴は、以下の通りです。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 労働環境の良さ | 長時間労働が少なく働きやすい環境が整っている |
| 給与水準の高さ | 適切な給与と昇給制度により社員が定着している |
| キャリア支援 | 社員の成長を支援する仕組みがあり長期的に働ける |
| 企業の安定性 | 業績が安定しており雇用が継続される |
一般的なSES企業の平均勤続年数は3?5年程度ですが、優良企業では7年以上の勤続年数を維持しているケースも多いです。企業のホームページや求人情報で平均勤続年数を確認し、長く働ける環境かどうかを判断することが重要でしょう。
評価制度とキャリアパスが明確
優良SES企業では、評価制度とキャリアパスが明確に定められており、社員がどのように成長できるかが可視化されています。評価制度が不透明な企業では、努力が正当に評価されず、モチベーションの低下につながります。
評価制度とキャリアパスが明確な企業の特徴は、以下の通りです。
- スキルレベルに応じた等級制度がある
- 昇給や昇格の基準が明示されている
- 定期的な面談でキャリアについて相談できる
- 技術スペシャリストとマネジメントの両方のキャリアパスがある
- 資格取得支援制度がある
評価制度とキャリアパスが明確な企業では、自分の成長を実感しながら働けるため、長期的なキャリア形成がしやすいです。面接時には、評価制度やキャリアパスについて具体的に質問し、企業がエンジニアの成長を支援する姿勢があるかを確認することが重要でしょう。
案件選択の自由度が高い
優良SES企業の重要な特徴として、案件選択の自由度が高い点が挙げられます。案件選択の自由度が低い企業では、希望しない案件に強制的に配属され、スキルアップの機会を失う可能性があります。
案件選択の自由度が高い企業の特徴は、以下の通りです。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 希望のヒアリング | 案件決定前に本人の希望をしっかりヒアリングする |
| 複数案件の提示 | 複数の案件から選択できる仕組みがある |
| 辞退の権利 | 希望しない案件は辞退できる |
| 案件の豊富さ | 多様な案件を保有しており選択肢が広い |
案件選択の自由度が高い企業では、自分のキャリアプランに合った案件を選べるため、効率的にスキルアップできます。面接時には、案件決定のプロセスや希望がどの程度反映されるかを具体的に質問し、案件選択の自由度を確認することが重要でしょう。
未経験エンジニアがSES以外に就職する方法
未経験エンジニアでも、適切な戦略を取ればSES以外の企業に就職できる可能性があります。自社開発企業や受託開発企業は採用ハードルが高いですが、事前準備とアピール方法を工夫することによって、選択肢を広げられます。
未経験エンジニアがSES以外に就職する方法として、以下の4つがあります。
- IT特化の転職エージェントを活用する
- プログラミングスクール経由で自社開発企業を目指す
- ポートフォリオを充実させる
- IT資格を取得してスキルを証明する
それぞれの方法には特定の強みがあり、複数の方法を組み合わせることによって、SES以外の企業への就職成功率を高められます。
それでは各項目について、詳しく解説していきます。
IT特化の転職エージェントを活用する
IT特化の転職エージェントを活用することは、未経験者がSES以外の企業に就職する最も効果的な方法です。IT業界に精通したエージェントは、未経験者を受け入れている自社開発企業や受託開発企業の求人を保有しており、適切なマッチングを行ってくれます。
IT特化の転職エージェントを活用するメリットは、以下の通りです。
- 非公開求人にアクセスできる
- 未経験者向けの求人を紹介してもらえる
- 応募書類の添削や面接対策を受けられる
- 企業の内部情報を教えてもらえる
- 年収交渉を代行してもらえる
IT特化の転職エージェントは、一般的な転職サイトには掲載されていない求人も保有しているため、選択肢が広がります。複数のエージェントに登録して、自分に合った求人を見つけることが、SES以外の企業への就職成功につながるでしょう。
プログラミングスクール経由で自社開発企業を目指す
プログラミングスクール経由で自社開発企業を目指す方法は、未経験者がSES以外に就職する有力な手段です。プログラミングスクールの中には、自社開発企業への就職支援に特化したコースを提供しているところもあり、スキル習得から就職まで一貫してサポートしてくれます。
プログラミングスクール経由で就職するメリットは、以下の通りです。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 体系的な学習 | 実務で使えるスキルを体系的に学べる |
| ポートフォリオ作成 | スクールのカリキュラムでポートフォリオを作成できる |
| 提携企業の紹介 | スクールが提携している自社開発企業を紹介してもらえる |
| 選考対策 | 履歴書添削や面接対策を受けられる |
プログラミングスクールは費用がかかりますが、自社開発企業への就職率が高いスクールを選べば、投資に見合った価値が得られます。スクール選びの際は、卒業生の就職実績や提携企業の質を確認し、自社開発企業への就職に強いスクールを選ぶことが重要でしょう。
ポートフォリオを充実させる
ポートフォリオを充実させることは、未経験者が実力を証明する最も効果的な方法です。自社開発企業や受託開発企業では、実務経験がない未経験者でも、ポートフォリオで技術力をアピールできれば採用される可能性が高まります。
充実したポートフォリオの特徴は、以下の通りです。
- 実際に動作するWebアプリケーションを公開している
- GitHubにソースコードを公開している
- 使用技術や実装の工夫を説明したREADMEを用意している
- 複数のプロジェクトを掲載している
- レスポンシブデザインやセキュリティ対策を実装している
ポートフォリオを作成する際は、企業が求めるスキルを意識して、実務に近い機能を実装することが重要です。例えば、ユーザー認証機能、CRUD操作、外部API連携などを含めると、技術力の高さをアピールできるでしょう。
IT資格を取得してスキルを証明する
IT資格を取得してスキルを証明することは、未経験者が客観的な評価を得る有効な手段です。自社開発企業や受託開発企業では、未経験者のスキルレベルを判断する材料として、資格の有無を重視するケースがあります。
未経験者におすすめのIT資格は、以下の通りです。
| 資格名 | 特徴 |
|---|---|
| 基本情報技術者試験 | IT全般の基礎知識を証明できる国家資格 |
| AWS認定資格 | クラウド技術のスキルを証明できるベンダー資格 |
| Oracle認定Javaプログラマ | Java言語のスキルを証明できるベンダー資格 |
| LPIC | Linux技術のスキルを証明できるベンダーニュートラル資格 |
資格取得には時間と労力がかかりますが、履歴書に記載できる客観的な証明となるため、書類選考の通過率が向上します。特に、基本情報技術者試験は未経験者でも取得しやすく、IT業界全般で評価されるため、最初に取得する資格として適しているでしょう。