SES企業で働くエンジニアの中には、SIerへの転職を考えている方も多いでしょう。SIerは上流工程の経験を積みやすく、年収や待遇も向上しやすいため、キャリアアップの選択肢として人気があります。
しかし、SESからSIerへの転職には、それなりのスキルや実績が求められます。特に大手SIerの場合、応募の段階で一定の資格を保有していることが有利に働くケースも少なくありません。
この記事では、SESからSIerに転職する際に役立つおすすめ資格と、転職を成功させるための具体的な方法を詳しく解説していきます。
SESからSIerに転職する際に役立つおすすめ資格
SESからSIerに転職する際には、客観的にスキルを証明できる資格が大きな武器になります。特に大手SIerでは、書類選考の段階で一定の資格保有が応募条件となっているケースもあり、資格の有無が選考を左右する場合があります。
SIer転職に役立つ資格として、以下の5つがあります。
- 応用情報技術者試験
- プロジェクトマネージャ試験
- AWS認定資格
- Azure認定資格
- 基本情報技術者試験
これらの資格は、ITスキルの証明として多くのSIer企業で高く評価されます。それぞれの資格には特徴やメリットがあるため、自分のキャリアプランに合わせて取得を検討すると良いでしょう。
各資格について、詳しく解説していきます。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、SESからSIer転職を目指すエンジニアにとって最優先で取得すべき資格です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験で、ITエンジニアとしての総合的な知識と応用力を証明できます。
この資格を取得する主なメリットは以下のとおりです。
- 大手SIerの書類選考で有利になる
- システム開発全体の知識を体系的に習得できる
- 技術力だけでなくマネジメント知識も学べる
- 昇給や資格手当の対象になる企業が多い
大手IT企業の中には、応用情報技術者試験の合格を応募条件としている企業も存在します。SESから大手SIerへの転職を目指す場合、この資格は必須といえるでしょう。
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は、IPAが実施する高度情報処理技術者試験の一つです。プロジェクト全体を統括するマネジメント能力を証明でき、上流工程を担当することが多いSIerで特に重宝される資格となっています。
この資格を取得する主なメリットは以下のとおりです。
- プロジェクト管理能力を客観的に証明できる
- 上流工程への参画機会が増える
- 転職市場での市場価値が大幅に向上する
- リーダーやマネージャー候補として評価される
- 年収アップに直結しやすい
プロジェクトマネージャ試験は難易度が高く、合格率は10%から15%程度です。しかし取得していれば、IT業界で市場価値の高いエンジニアとして認められ、転職活動で大きなアドバンテージになります。
AWS認定資格
AWS認定資格は、Amazon Web Servicesに関する技術的な専門知識を証明する資格です。クラウド市場でAWSは圧倒的なシェアを持っており、多くのSIerがAWSを活用したシステム開発を手がけているため、この資格は転職市場で高く評価されます。
AWS認定資格を取得する主なメリットは以下のとおりです。
- クラウド技術のスキルを客観的に証明できる
- クラウド案件への参画機会が増える
- 需要の高い技術領域で競争力を持てる
- インフラエンジニアとしての専門性を示せる
AWS認定資格には、入門レベルのクラウドプラクティショナーから、上級レベルのソリューションアーキテクトまで複数のレベルがあります。まずはアソシエイトレベルの資格取得を目指すと良いでしょう。
Azure認定資格
Azure認定資格は、Microsoft Azureに関する技術的な知識とスキルを証明する資格です。Azureはクラウド市場でAWSに次ぐシェアを持っており、特にエンタープライズ企業で採用されることが多いため、SIer転職において有効な資格となっています。
Azure認定資格を取得する主なメリットは以下のとおりです。
- Microsoft製品との親和性が高い環境で評価される
- 大手企業の基幹システム案件に参画しやすくなる
- クラウドインフラの設計・構築スキルを証明できる
- AWSと合わせて取得することで市場価値が向上する
Azure認定資格も複数のレベルに分かれており、基礎レベルのAzure Fundamentalsから始めることをおすすめします。クラウド技術の需要は今後も高まり続けるため、取得しておいて損はない資格です。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、IPAが実施する国家試験で、ITエンジニアとしての基礎的な知識を証明する資格です。応用情報技術者試験の下位資格に位置づけられますが、IT業界での知識の基盤を示すものとして広く認知されています。
この資格を取得する主なメリットは以下のとおりです。
- ITの基礎知識を体系的に習得できる
- 未経験から応用情報への足がかりになる
- SESからSIerへの転職で最低限のスキル証明になる
- 学習コストが比較的低く取得しやすい
既に応用情報技術者試験を取得している場合は優先度は低いですが、まだ資格を持っていないエンジニアにとっては、まず基本情報技術者試験から取得することをおすすめします。