SESは何年で転職すべき?年数毎の判断基準やタイミングなどを解説

SESは何年で転職すべき?年数毎の判断基準やタイミングなどを解説

SESエンジニアとして働く中で、何年目で転職するのがベストなのか悩んでいる方は多いでしょう。1年目では経験不足で転職できないのではないか、3年は我慢すべきなのか、といった疑問を抱えながら日々の業務をこなしている方もいるはずです。

転職のタイミングを誤ると、スキルアップの機会を逃したり、年収が上がらないまま時間だけが過ぎてしまうリスクがあります。一方で、適切なタイミングで転職することによって、より良い環境で成長でき、理想のキャリアを実現できる可能性が広がります。

この記事では、SESで何年働いてから転職するのがベストなのかについて、1年目・2年目・3年目それぞれの転職判断基準や転職先の選択肢を詳しく解説します。

SESで何年働いてから転職するのがベストか

SESで何年働いてから転職するのがベストか

SESから転職するタイミングについて、何年目がベストなのかは多くのエンジニアが気になるポイントです。結論から言えば、SESからの転職は何年目でも可能で、年数よりも現在の環境や将来のキャリアプランに合わせて判断することが重要になります。

IT業界はエンジニア不足が続いており、未経験者や経験の浅いエンジニアでも積極的に採用している企業は多く存在します。以下では、何年目で転職できるのか、各年数ごとのメリットについて解説します。

  • 結論は何年目でも転職できる
  • 1年目の転職メリット
  • 2年目の転職メリット
  • 3年目の転職メリット

それぞれの年数で転職するメリットを理解することによって、自分に最適なタイミングを見極められます。以下で詳しく見ていきましょう。

結論は何年目でも転職できる

SESから転職する際に、何年の経験が必要かという明確な基準はありません。IT業界は転職が当たり前の文化であり、エンジニアの転職回数を過度に気にする企業は少ないためです。

むしろ重要なのは、現在の会社で成長できているか、将来のキャリアプランに合っているかという点です。会社や働き方に不満があったり、環境を変えたいと思ったタイミングで転職を判断するのが最善の選択といえます。

転職できる理由 詳細
エンジニア不足 IT業界全体で人材不足が続いており
経験年数に関わらず求人が豊富
未経験者の需要 若手エンジニアをポテンシャル採用する
企業が増加している
転職の常識化 IT業界では転職がキャリアアップの
手段として一般的

年数にこだわらず、自分のキャリアプランと現在の環境を照らし合わせて転職を検討することが大切です。今の会社でスキルが身につかない、将来性に不安があるといった場合は、早めに行動を起こすことをおすすめします。

1年目の転職メリット

SES1年目での転職は、若手ポテンシャル採用の枠が最も広いタイミングです。未経験や経験の浅いエンジニアを積極的に採用している企業が多く、入社後の研修制度が充実している会社に転職できる可能性が高くなります。

1年目で転職する最大のメリットは、早い段階でブラック企業から脱出できる点です。IT研修がない、待機期間中に給料が減額される、IT以外の仕事をさせられるといった環境にいる場合、貴重な若手時代を無駄にしてしまいます。

1年目転職のメリット 内容
ポテンシャル採用の活用 20代前半であれば実務経験が浅くても
成長意欲を評価される
早期の軌道修正 ブラック企業で時間を浪費せず
良い環境で成長できる
研修制度の充実 未経験者向けの研修がある企業に
転職しやすい

1年目の転職では、短期離職と見なされるリスクがある一方で、若手枠が十分に残っているため次の会社選びで失敗しなければ大きな問題はありません。現在の環境に不満がある場合は、迷わず転職を検討すべきタイミングです。

2年目の転職メリット

SES2年目は、基礎的なスキルが身につき始めた段階で、若手育成枠にも入れるバランスの良いタイミングです。企業側は教育コストを抑えつつ長期的に育成できる人材として評価するため、書類通過率や面接の合格率が高くなります。

2年目の転職では、年収アップを狙いやすい点も大きなメリットです。月5万円から10万円の年収上昇が見込めるケースも多く、現在の給与テーブルを丸ごと引き上げる効果が期待できます。

2年目転職のメリット 内容
若手と経験のバランス 基礎スキルがありつつ若手枠に入れる
ゴールデンタイム
年収アップの可能性 現在の給与から月5万円から10万円の
上昇が見込める
選考通過率の向上 書類選考や面接での評価が
1年目より高くなる

2年目は経験と若さの両方を武器にできる時期で、迷っている場合は情報収集を始めておくことをおすすめします。現場で学び切った段階で環境を変えることによって、キャリアの選択肢を広げられます。

3年目の転職メリット

SES3年目は、実務経験3年以上を条件とする求人に応募できるようになる重要なタイミングです。多くの企業が即戦力として評価するため、大手SIerや自社開発企業への転職も現実的な選択肢になります。

3年目の転職では、上流工程やリーダー補佐といった経験を積んでいれば、年収の大幅アップが期待できます。設計や構築の実績がある場合、現在より年収100万円以上の上昇も珍しくありません。

3年目転職のメリット 内容
即戦力としての評価 実務経験3年以上の求人に
応募できるようになる
転職先の選択肢拡大 大手SIerや自社開発企業への
転職が現実的になる
大幅な年収アップ 上流工程の経験があれば
年収100万円以上の上昇も可能

3年目は実績の質が勝負になるタイミングで、停滞を感じている場合は早めに動くことが重要です。同じ作業を続けていると差別化が難しくなるため、設計や構築といった上流工程の経験を積んでいるかが鍵になります。

SESで1年目に転職を判断する基準

SESで1年目に転職を判断する基準

SES1年目で転職を判断する際の基準は、入社時に約束された内容と実際の労働環境が一致しているかです。ブラック企業の中には、面接で伝えた内容と実態が大きく異なるケースがあり、そのような会社で何年も我慢する必要はありません。

1年目は若手ポテンシャル採用の枠が広いため、早めに環境を変えることによって貴重な成長期間を無駄にせずに済みます。以下では、1年目で転職を検討すべき具体的な基準を紹介します。

  • IT研修がない
  • 雇用条件が違う
  • 待機期間中の給料減額
  • IT以外の仕事をさせられる

これらの基準に当てはまる場合、今の会社にとどまるメリットはほとんどありません。以下で各基準について詳しく解説します。

IT研修がない

未経験エンジニアを募集しているにも関わらず、IT研修がないSES企業は避けるべきです。このような会社は、エンジニアを育成する意思がなく、ただ人材を派遣するだけの企業である可能性が高くなります。

IT研修があったとしても、内容が不十分な場合も問題です。ビジネスマナー研修だけで終わる、参考書を渡されて自習させるだけ、専任の講師がいない、システム開発や構築の実習がないといった状況では、エンジニアとしてのスキルは身につきません。

確認すべき研修内容 理想的な状態
研修期間 2ヶ月以上の期間が確保されている
講師の有無 専任の講師が常駐して指導する
カリキュラム 体系的なカリキュラムが存在する
実習の有無 システム開発や構築の実習がある

1年目の貴重な時間を無駄にしないためにも、研修制度が整っていない会社からは早めに転職することをおすすめします。転職先を選ぶ際は、研修内容を事前に確認することが重要です。

雇用条件が違う

入社前に聞いていた雇用条件と実際の待遇が異なる場合、すぐに転職を検討すべきです。面接で説明された内容と違う条件で働かされることは、会社が信頼できない証拠といえます。

特にトラブルになりやすいのは、想定年収やボーナス支給の条件、見込み残業、試用期間中の給料減額、待機期間中の給料減額といった金銭面の条件です。これらの情報を隠したまま入社させる企業は、エンジニアを大切にしない姿勢が明らかです。

確認すべき雇用条件 注意点
想定年収 提示された金額と実際の支給額を
確認する
ボーナス支給条件 支給の有無と支給条件を
明確にする
見込み残業 何時間分が含まれているかを
確認する
試用期間の給料 試用期間中の減額の有無を
確認する

雇用条件が違っていた場合、1年目であっても転職を検討することが賢明です。同じ過ちを繰り返さないために、次の転職では雇用条件を書面で確認し、不明点は必ず質問することが大切です。

待機期間中の給料減額

待機期間中に給料を減額するSES企業は、法律上は問題ないものの、エンジニアを大切にしない姿勢が明らかです。待機期間中でも給料は100パーセント支払われるのが原則で、減額する会社は避けるべきです。

一部の企業では、待機期間中のエンジニアを休職扱いにして、給料の60パーセントしか支払わないケースがあります。若手のうちは待機してしまうことも多いため、給料が減らされると生活に支障をきたします。

待機期間の給料 内容
原則的な支払い 待機期間中でも給料は
100パーセント支給されるべき
休職扱いの場合 労働基準法により最低60パーセントの
支給が義務付けられる
優良企業の対応 待機中も通常通り100パーセント
支給する企業が多い

待機中の給料を100パーセント支払うSES企業は存在するため、現在の会社で減額されている場合は転職を検討してください。生活の安定を守るためにも、労働環境を改善することが重要です。

IT以外の仕事をさせられる

SES企業の中には、ITスキルが身につかない仕事をさせる会社があります。事務やコールセンター、ヘルプデスク、キッティング、家電量販店のスタッフといった業務では、エンジニアとしての成長は期待できません。

これらの仕事を1年目からやらされる場合、早めに転職することが賢明です。エンジニアとして採用されたにも関わらず、IT以外の仕事をさせる会社は、あなたのキャリアを考えていない証拠といえます。

IT以外の仕事の例 問題点
事務やコールセンター プログラミングやインフラ構築の
スキルが身につかない
ヘルプデスク 技術的な深い知識を
習得する機会がない
キッティング 単純作業の繰り返しで
成長が止まる
家電量販店スタッフ エンジニアとしての
実務経験にならない

1年目から開発や構築の経験ができるSES企業は多く存在します。貴重な若手時代を無駄にしないためにも、早めに環境を変えることをおすすめします。

SESで2年目に転職を判断する基準

SESで2年目に転職を判断する基準

SES2年目で転職を判断する際の基準は、今の会社でスキルアップできる環境があるかどうかです。2年目からは開発や構築といった上流工程の経験が必要になる時期で、ロースキル案件ばかりでは市場価値が上がりません。

2年目は若手育成枠にも入れるタイミングで、転職市場での評価も高くなります。以下では、2年目で転職を検討すべき具体的な基準を紹介します。

  • ロースキル案件から抜け出せない
  • 評価面談がない
  • 経歴詐称を強要される

これらの基準に当てはまる場合、成長できる環境に移ることが重要です。以下で各基準について詳しく解説します。

ロースキル案件から抜け出せない

2年目になっても運用保守やテスト、監視、評価、改修といったロースキル案件にしか入れない場合、転職を検討すべきです。1年目は仕事に慣れるために仕方ありませんが、2年目からは開発や構築の経験がなければ市場価値が上がりません。

早い人は2年目で開発工程をバリバリ担当しているため、ロースキル案件を続けていると同年代との差が広がります。会社に現場の変更を依頼しても対応してくれない場合は、スキルが身につく環境に転職することが賢明です。

ロースキル案件の例 問題点
運用保守 マニュアル通りの作業が中心で
技術力が伸びない
テスト テストケースを実行するだけで
設計経験が積めない
監視 アラート対応が中心で
構築スキルが身につかない
評価や改修 限定的な作業範囲で
システム全体の理解が進まない

2年目でロースキル案件から抜け出せない場合、何年経っても同じ状況が続く可能性が高いです。成長できる環境を求めて転職することが、キャリアアップの近道になります。

評価面談がない

2年目になっても評価面談を実施しない会社は、エンジニアを適切に評価していない可能性が高いです。SESは客先常駐で働くため、評価面談をしない会社も存在しますが、あなたの頑張りを正当に評価してもらえないのは問題です。

評価面談がないと、自分の立ち位置を客観的に把握できず、足りないスキルもわからないまま時間が過ぎます。仕事やスキルに見合った給料がもらえないだけでなく、エンジニアを大切にしない会社で働き続けることになります。

評価面談がない問題 影響
自己評価の困難 自分の立ち位置を客観的に
把握できない
スキルギャップの把握不足 足りないスキルが
明確にならない
給料の不透明性 仕事やスキルに見合った給料が
もらえない
成長機会の損失 プロジェクト変更や給料アップの
相談ができない

2年目はプロジェクト変更や給料アップを相談する大切な時期です。評価面談をしない会社では成長を実感できないため、しっかり評価してくれる企業への転職をおすすめします。

経歴詐称を強要される

スキルシート経歴詐称を強要する会社は、2年目に関わらずすぐに転職すべきです。経歴詐称は詐欺行為であり、あなたにとってデメリットしかありません。

できない仕事をやらされてつらい思いをするだけでなく、現場での信頼を失い、違法な会社にいたことが経歴に残ります。最悪の場合、訴訟に発展するリスクもあるため、経歴詐称を指示された時点で退職を検討すべきです。

経歴詐称のリスク 内容
業務上の困難 スキルがない仕事を任されて
つらい思いをする
信頼の喪失 現場での信頼を失い
人間関係が悪化する
経歴への悪影響 違法な会社にいたことが
経歴に残る
法的リスク 訴訟に発展する可能性があり
損害賠償を求められることも

経験2年目でもポテンシャル採用をしている優良企業は多いため、今の会社にこだわる必要はありません。自分に合った会社を探すために、転職エージェントに相談することをおすすめします。

SESで3年目に転職を判断する基準

SESで3年目に転職を判断する基準

SES3年目で転職を判断する際の基準は、あなたの希望に合った働き方ができているかどうかです。仕事内容や給料、職場環境、人間関係など、理想を求めて転職を決断する人は多く存在します。

3年目は実務経験3年以上を条件とする求人に応募できるようになるため、転職先の選択肢が大きく広がります。以下では、3年目で転職を検討すべき具体的な基準を紹介します。

  • 給料が上がらない
  • 案件を選べない
  • SES以外の働き方をしたい

これらの基準に当てはまる場合、理想のキャリアを実現するために行動を起こすことが重要です。以下で各基準について詳しく解説します。

給料が上がらない

SES3年目になっても給料が低い、または上がらない会社は多く存在します。目安として、3年目でも年収が300万円台の場合、真剣に転職を考えるべきです。

給料が上がらないSES企業は、多重下請け構造の下請けすぎる位置にある可能性が高いです。下請けが深いほど仲介手数料を支払う必要があるため、エンジニアの給料は低くなります。

給料の目安 判断基準
3年目で年収300万円台 市場水準より低く
転職を検討すべき
大手SIerの年収 20代で年収400万円から600万円が
一般的
年収アップの可能性 転職によって年収100万円以上の
上昇も可能

同じ仕事でも元請けに近いSIerなら、年収が大幅に高くなります。スキルが身についた3年目以降は、年収アップを狙った転職がしやすいため、積極的に動くことをおすすめします。

案件を選べない

SES3年目以降で案件を選べない場合も、転職を考えるタイミングです。エンジニア経験が3年以上あれば、会社や仕事は選べるため、やりたくない案件を押しつけてくる会社にいる必要はありません。

一部のSES企業では、エンジニアが案件を選べる案件選択制度を導入しています。案件だけでなく、自分でもらえる給料まで決定できる会社も存在するため、やりたい仕事ができる環境を探すことが重要です。

案件選択制度のメリット 内容
仕事の主体性 自分のスキルアップにつながる
案件を選べる
給料の決定権 案件に応じて自分の給料を
決められる企業もある
キャリアの自由度 好きな技術や分野に
携われる

やりたくないことを続けるのではなく、あなたの好きな技術や分野に携われる会社を探すことがキャリアアップにつながります。3年目は転職先の選択肢も広がるため、積極的に動いてください。

SES以外の働き方をしたい

SES以外の仕事がしたいと思ったら、迷わず転職することをおすすめします。エンジニア経験3年目以降なら、SESからの転職先はいろいろと選べるためです。

Web系の自社開発企業で働きたい、大手SIerで上流工程の経験をしたい、違う業界で社内SEをやってみたい、ITコンサルタントの仕事をやりたいといった希望がある場合、3年目は実現しやすいタイミングです。

転職先の選択肢 特徴
自社開発企業 自社サービスの開発に携われ
企画段階から関与できる
大手SIer 上流工程の経験を積め
年収も高い
社内SE 客先常駐がなく
残業が比較的少ない
ITコンサルタント 経営視点で提案でき
高い報酬が期待できる

高年収で人気な会社ほど応募者が多いため、しっかりとした対策が必要です。面接や応募書類に不安がある場合は、転職エージェントのサポートを受けることをおすすめします。

SESから転職できる主な転職先

SESから転職できる主な転職先

SESから転職する際、どのような転職先があるのかを知ることが重要です。転職先によって求められるスキルや働き方が異なるため、自分のキャリアプランに合った選択をする必要があります。

IT業界の転職先は多岐にわたり、それぞれにメリットとデメリットがあります。以下では、SESから転職できる代表的な転職先を紹介します。

  • 優良SES企業
  • SIer企業
  • 自社開発企業
  • 社内SE

それぞれの転職先の特徴を理解することによって、自分に最適な選択ができます。以下で詳しく見ていきましょう。

優良SES企業

SESから脱出するのが難しい場合、現在より条件の良い優良SES企業に転職する選択肢もあります。同じSESでも、単価公開や残業管理、技術研修を徹底している企業に移るだけで、年収40万円から120万円のアップが狙えます。

優良SES企業では、案件選択制度を導入していたり、エンジニアファーストの経営方針を掲げていたりと、働きやすい環境が整っています。研修付きポテンシャル枠があるため、選考難度も比較的低めです。

優良SES企業の特徴 メリット
単価公開 契約単価が透明で
給料に反映される
残業管理の徹底 過度な残業がなく
働きやすい
技術研修の充実 継続的なスキルアップが
可能
案件選択制度 自分のやりたい案件を
選べる

スキルに自信がない場合でも、優良SES企業なら転職しやすく、次のステップアップへの布石として活用できます。現在の環境に不満がある場合、まずは優良SES企業への転職を検討してください。

SIer企業

SESからSIer企業への転職は、年収アップとキャリアアップの両方を実現できる選択肢です。SIerは商流が浅く、要件定義から開発、構築まで一貫して携われるため、上流工程の経験を積めます。

中堅規模の独立系SIerなら年収400万円から550万円が中心で、大手SIerでは年収600万円から800万円と高水準です。上流工程の経験がある場合、年収の大幅アップが期待できます。

SIerの種類 特徴
独立系SIer 商流が浅く一貫した開発経験を積める
年収400万円から550万円が中心
大手SIer 高年収で福利厚生が充実
年収600万円から800万円が目安
メーカー系SIer 親会社のシステムを担当し
安定した環境で働ける

SIerへの転職は難易度が高めですが、設計や構築の経験がある3年目以降なら十分に狙えます。キャリアアップを目指す場合、SIerは有力な選択肢です。

自社開発企業

自社開発企業は、自社サービスの企画段階から開発やインフラ設計に関われるため、設計思考やユーザー視点を鍛えたい方に最適です。モダン技術を扱える環境が多く、市場価値を高められます。

Web系スタートアップの場合、応募条件は実務1年以上とGitHubポートフォリオが求められることが多く、年収は450万円から650万円が目安です。選考難度は高めですが、成長意欲の高いエンジニアには魅力的な環境です。

自社開発企業のメリット 内容
企画段階からの参加 サービスの構想から関われ
やりがいが大きい
モダン技術の習得 最新技術に触れる機会が多く
市場価値が上がる
ユーザー視点の獲得 エンドユーザーの反応を直接見られ
設計思考が身につく

自社開発企業への転職には、実装や設計の経験が求められるため、SESで3年以上の経験を積んでから挑戦することをおすすめします。ポートフォリオを準備することで、選考通過率を高められます。

社内SE

社内SEは自社システムをユーザー側の視点で改善でき、残業が比較的少ないホワイト求人も多い職種です。客先常駐がなく、所属する会社内での業務がメインとなるため、働きやすい環境を求める方に向いています。

年収は400万円から600万円が中心で、業界知識や業務フロー理解が評価されるため、前職で得た業務知識を活かせる点がメリットです。レガシー環境が残りやすい点には注意が必要です。

社内SEのメリット 内容
客先常駐なし 自社内で働けるため
環境が安定している
残業が少ない ホワイト求人が多く
ワークライフバランスが取りやすい
業界知識の活用 前職の経験を活かして
業務改善に貢献できる

社内SEは業務内容が企業によって大きく異なるため、ヘルプデスクなのか、システム企画なのかを事前に確認することが重要です。自分の市場価値を理解した上で、適切な企業を選んでください。

今すぐ転職すべきSES企業の特徴

今すぐ転職すべきSES企業の特徴

SES企業の中には、エンジニアのキャリアに悪影響を与える会社が存在します。何年も我慢して働き続けると、スキルアップの機会を逃し、市場価値が下がるリスクがあるため、早めに脱出することが重要です。

以下の特徴に当てはまる会社で働いている場合、転職活動を始めることをおすすめします。以下では、今すぐ転職すべき会社の具体的な特徴を紹介します。

  • コールセンターや家電量販店に派遣される
  • 待機期間が長期化している
  • 経歴詐称を強要される
  • テストや運用保守から抜け出せない

これらの特徴に当てはまる会社では、エンジニアとしての成長が望めません。以下で各特徴について詳しく解説します。

コールセンターや家電量販店に派遣される

IT研修という名目で、コールセンターや家電量販店に派遣されるSES企業は今すぐ転職すべきです。電話応対や販売業務では、エンジニアとしてのスキルは一切身につきません。

半年以上このような環境で過ごすと、開発や構築の経験がゼロのまま履歴書に空白期間が残ります。エンジニアとして働きたいのに、IT以外の仕事をさせられる会社は、職歴と時間を無駄にする典型的なブラック企業です。

IT以外の派遣先 問題点
コールセンター 電話応対のみで
技術スキルが身につかない
家電量販店 販売業務が中心で
エンジニア経験にならない
一般事務 書類作成やデータ入力のみで
IT技術に触れられない

このような会社で何年も働いても、エンジニアとしてのキャリアは積めません。早めに転職することで、貴重な時間を無駄にせずに済みます。

待機期間が長期化している

案件不足を理由に待機期間が半年から1年以上続く会社も、今すぐ転職すべきです。待機期間中に給与カットや自己学習任せにされる企業では、実務がない期間が長引くほどスキルの陳腐化が進みます。

実務経験がない期間が6ヶ月を超えると、転職市場での評価も下がります。次の案件の開始時期と学習支援の有無を確認し、曖昧な回答しかもらえない場合は転職準備を進めてください。

待機期間のリスク 影響
スキルの陳腐化 実務から離れることで
技術力が低下する
市場価値の低下 転職活動で経歴を説明しづらく
評価が下がる
給与カット 待機中の給料が減額され
生活に支障が出る

待機期間が長期化する会社は、営業力が弱いか、エンジニアを大切にしていない証拠です。早めに環境を変えることが、キャリアを守る最善の方法です。

経歴詐称を強要される

スキルシートの経歴詐称を強要する会社は、何年目であっても今すぐ転職すべきです。経歴詐称は詐欺行為であり、発覚すれば本人の信用も失墜し、訴訟に発展するリスクもあります。

実際にSES企業で経歴詐称が問題となり、訴訟になったケースも存在します。違法な行為を指示する会社にいても、あなたにとって良いことは一切ありません。

経歴詐称のリスク 詳細
業務の困難 できない仕事を任されて
現場でつらい思いをする
信頼の喪失 現場での信用を失い
今後の仕事に影響する
経歴の汚点 違法な会社にいたことが
履歴に残る
法的リスク 訴訟や損害賠償を
求められる可能性がある

経歴詐称を指示された時点で、その会社から脱出することを最優先に考えてください。自分を守るためにも、早めの転職が必要です。

テストや運用保守から抜け出せない

テストや運用保守の業務から何年経っても抜け出せない会社も、転職を検討すべきです。テスト実行だけでは深い技術理解が進まず、設計や自動化を経験している同年代と差をつけられます。

運用保守についても、監視アラート対応や手順書通りのオペレーションだけを続けていると、クラウド移行やモダン技術に触れる機会を失います。1年間テストや運用保守のみで終わる場合、設計や構築に携われる職場へ移ることが賢明です。

業務内容 問題点
テスト実行のみ テストケースを実行するだけで
設計スキルが身につかない
運用保守のみ 手順書通りの作業が中心で
構築経験が積めない
監視業務のみ アラート対応だけで
システム全体の理解が進まない

テストや運用保守の経験はエンジニアにとって有意義ですが、それも1年が限度です。何年もロースキル案件を続けると市場価値が下がるため、早めに環境を変えることをおすすめします。

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